考察
反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方作者:ナシーム・ニコラス・タレブダイヤモンド社Amazonギケイキ 千年の流転 (河出文庫)作者:町田康河出書房新社Amazon誰が得するかは知らないが、少なくとも私が得したことは間違いない、そんな年間ベ…
嫌われる勇気作者:岸見 一郎,古賀 史健ダイヤモンド社Amazon紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)作者:ケン リュウ早川書房Amazon誰が得するかは知らないが、少なくとも私が得したことは間違いない、そんな年間ベスト本の紹介です。 私は好きにした、君たち…
Twitterで5000兆円欲しい!というネタが流行っていたが、その金で何を買いたいか誰も話しておらず、みんな夢がないなあ、と思った。とはいえ、とりあえずお金が欲しい、将来が不安だからいっぱい欲しい、できれば5000兆円欲しい!という気持ちはよくわかる。…
グロいの苦手なんですけども、たまに面白いのもあるから困る。 メイドインアビス メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)作者:つくしあきひと竹書房Amazonぶっちゃけ、これを紹介したくてこの記事を書きました。「わたしが知らないスゴ本は、きっとあ…
中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―(新潮選書)作者:岩村 充新潮社Amazon大日本サムライガール 1 (星海社 e-FICTIONS)作者:至道流星講談社Amazon年末の恒例行事。この1年で僕が読んだ本からのベスト本の選出です(出版年ベースになっていないの…
謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア (集英社文庫)作者:高野 秀行集英社Amazon深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)作者:上田 早夕里早川書房Amazon年末の恒例行事。この1年で僕が読んだ本からのベスト本の選出です。
WILLPOWER 意志力の科学作者:ロイ・バウマイスター,ジョン・ティアニーインターシフトAmazon歌うクジラ 上作者:村上 龍講談社Amazon年末の恒例行事。この1年で僕が読んだ本からのベスト本の選出です。昔は実用書・フィクションからそれぞれトップ10を選んで…
強さと脆さ作者:ナシーム・ニコラス・タレブダイヤモンド社Amazon羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)作者:至道 流星小学館Amazon年末の恒例行事。この1年で僕が読んだ本からのベスト本の選出です。
しあわせの理由作者:グレッグ イーガン早川書房Amazon不道徳な経済学: 擁護できないものを擁護する (講談社+アルファ文庫 G 98-3)作者:ウォルター ブロック講談社Amazon2012年は、中学高校時代に読んだ名作の書評をたくさんアップしました。ずっと温めてきた…
道化師の蝶 (講談社文庫)作者:円城塔講談社Amazon話をしよう。あれは今から36万……いや、3年前だったか……まぁいい。私にとってはつい昨日の出来事だが、君たちにとっては多分、明日の出来事だ。円城塔の講演を聞くという僥倖に、私はめぐり合っていた。お題は…
監獄の誕生<新装版> : 監視と処罰作者:ミシェル・フーコー新潮社Amazon「自分の頭頂部が天から吊り上げられているようイメージしてください」。 社会人がマナー研修でよく聞く言葉だろう。姿勢をよくするためには、背筋を伸ばし、筋力を使って胸を張り、顎を…
経済学・哲学草稿 (光文社古典新訳文庫)作者:マルクス光文社Amazon意外に思われるかもしれないが、リバタリアンの中には奴隷契約の合法化を主張するものもいる。真に個人の自己決定権を尊重するのならば、「奴隷として生きる自由」ですらも、保障しなくては…
不思議の国のM&A: 世界の常識日本の非常識作者:牧野 洋日経BPマーケティング(日本経済新聞出版Amazonコーポレート・ガバナンスの世界ではとにかく株主主権は人気のある概念だ。グリーン・メーラーを助長すると批判されたブルドックソース事件判決も、結局は…
パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ作者:ミチオ カクNHK出版Amazon順列都市〔上〕作者:グレッグ イーガン早川書房Amazon2008年の年間ベストはまだ作ってなかったので、今さらながら発表します。この年はほとんど小説ばかり読んでいたので、実用書1冊…
法と立法と自由I ハイエク全集 1-8 新版作者:ハイエク春秋社Amazon結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)東京創元社Amazon今年は震災や就活でぶっちゃけ本とか読んでる場合じゃないって感じだったんですが、なんだかんだ140本くらい書評を書きました…
おやすみプンプン(1) (ヤングサンデーコミックス)作者:浅野いにお小学館Amazon破壊力。これはもはや表現力などという単語で形容できるレベルではない。この作品は破壊力がある。そう形容しないと気がすまない。それほど、この作品には心えぐられる。下衆…
みなさまのご希望に従って本日これから講演するわけですが、わたしの講演をお聞きになると、きっとさまざまな意味でがっかりされることと思います。 「迫害としての政治」というのが講演のタイトルですので、わたしがいかにフライング・スパゲッティ・モンス…
就活生のみなさんは、そろそろ謎の焦燥感に身を焦がされてくるころでしょうか。試しにESを書いてみたら自分が何者でもないことに気づいて愕然とした、なんてこともあるかと思います。それが普通です。 しかし中には「俺っち高学歴で優秀だから大手の一社や二…
ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書 1675)作者:鬼界 彰夫講談社Amazonずっと気になっていた哲学者だった。なにかあるたびに「それって言語ゲームだよね」などとドヤ顔ではぐらかす連中に負けたくなかった、とい…
万物理論 (創元SF文庫)作者:グレッグ・イーガン東京創元社Amazon〈第5回誰得賞〉受賞作の「万物理論」について解説します。 前回の解説では人為的なイデオロギーによる、大きな物語の維持が不可能になっている現状を指摘しました。それに対するイーガンの解…
法と立法と自由Ⅲ: 自由人の政治的秩序 新版ハイエク全集第Ⅰ期作者:フリードリヒ A ハイエク春秋社Amazonハイエクによれば現代の議会制民主主義の最大の欠点は、法が恣意的に立法されている、ということです。立法府と行政府の境目があいまいなため、行政の…
法と立法と自由Ⅱ: 社会主義の幻想 新版ハイエク全集第Ⅰ期作者:フリードリヒ A ハイエク春秋社Amazonハイエクの独特な正義論は、僕たちの無知を前提にしています。僕たちの人生の目的はどのようなものかは多種多様ではっきりしないし、それゆえそのはっきり…
法と立法と自由Ⅰ: ルールと秩序 新版ハイエク全集第Ⅰ期作者:フリードリヒ A ハイエク春秋社Amazon法学部生として最も感銘を受けた。 法学の講義って延々と解釈論をやるので、正直なにやってんだこいつら、と思っていまいした。たしかにそういった結論は導き…
SFに出てくる動物といえば猫のイメージがある。ハインライン「夏への扉」の影響だろうか。だが世に動物萌えの種は尽きまじ。猫SF以外にも様々な動物が取り上げた作品があるはずだ。というわけで十二支SFを考えてみる。
ポリガミー(一夫多妻制・多夫一妻性・多夫多妻制) さて、残った時間で私は、多様な婚姻制度を認めてもいいんじゃないかという主張の中で、一番現在の我々にとっては反直観的な主張について検討したいと思います。それは、「3人以上でもいいんじゃないか?…
自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書 1542)作者:森村 進講談社Amazon2010年11月23日の駒場祭での森村進教授の講演の書き起こしです。非常に面白いですよ、これは。 東京大学法律相談所主催で行われた家族法改正講演会「これからの「…
フィクションの役割 楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)作者:マリオ・バルガス=リョサ河出書房新社Amazonアメリカ人のカップルはその後のマチゲンガ族のコミュニティで暮らした。マチゲンガ語を話す子どももできたほどだ。私はこのカップルに…
マチゲンガ族の語り部 密林の語り部 新潮現代世界の文学/マリオバルガスリョサ(著者)西村英一郎(訳者)女神の息吹Amazonここでひとつ、個人的なエピソードについて語ろう。これは、文学が社会にとっていかに重要かを示すものだ。私は以前、人類学者の先住民の…
緑の家(上) (岩波文庫)作者:M.バルガス=リョサ岩波書店Amazon行ってきました。 バルガス=リョサさんってイケメンで、こう、風格があって素敵ですね。まあ、氏の著作は一冊も読んだことがなく、完全にミーハーの心情で聞いてきましたので、かなりざっくり…
資本主義と自由 (日経BPクラシックス)作者:ミルトン・フリードマン日経BPAmazon山脇氏からの反駁がありました。それぞれ (1)君の考えは経済的自由主義でない (2)公共哲学を切り捨てているのはリバタリアニズムの方だ (3)公共哲学は余裕ある個人のもの…