エッセイ

一匹と九十九匹と / 福田恆存

福田恆存評論集 第1卷作者:福田 恆存麗澤大学出版会Amazon「なんぢらのうちたれか、百匹の羊をもたんに、もしその一匹を失はば、九十九匹を野におき、失せたるものを見いだすまではたづねざらんや」というのは「ルカによる福音書」の一節であるが、福田はこ…

伊藤計劃記録 / 伊藤計劃

伊藤計劃記録 Ⅰ (ハヤカワ文庫JA)作者:伊藤 計劃早川書房Amazon伊藤計劃成分が足りなくて困っている、そんなあなたにぴったりの短編+エッセイ集。民族紛争後、「自分の部族と他の部族の見分けがつかなくなる」脳神経的処置を受けた少年兵の話(「The Indiffe…

脳ミソを哲学する / 筒井康隆

脳ミソを哲学する (講談社+アルファ文庫 I 16-1)作者:筒井 康隆講談社Amazon筒井康隆の対談集。有名どころは村上陽一郎、養老孟司、立花隆など。基本的にそんな深い話はなく、知的なだべりって感じですね。とはいえ物理学の難しい話はよくわかんないという話…

短篇小説講義 / 筒井康隆

短篇小説講義 増補版 (岩波新書 新赤版 1792)作者:筒井 康隆岩波書店Amazon講義とは名ばかりの文学エッセイであり古典文学の書評です。いつもの筒井康隆のノリのよさ・ギャグがなくてさびしいですが、その分簡潔な文章になっているので新書としてはプラスな…

オタクはすでに死んでいる / 岡田斗司夫

オタクはすでに死んでいる 新潮新書/岡田斗司夫【著 ブランド登録なしGENERICAmazon

臨機応答・変問自在 森助教授VS理系大学生 / 森博嗣

臨機応答・変問自在 ―森助教授vs理系大学生― (集英社新書)作者:森博嗣集英社Amazon私は森博嗣のいい読者ではありません。なぜかというと彼の代表作がことごとく性に合わず、一番面白かったのがこのエッセイというありさまだからです。てきとーなロジックで問…

ダンヌンツィオに夢中 / 筒井康隆

ダンヌンツィオに夢中 (中公文庫 つ 6-16)作者:筒井 康隆中央公論新社Amazon筒井康隆の三島由紀夫論+エッセイ。表題作は評論というよりも小説として読めるので面白い。美学や文学を語ろうとする人は作品になんとか高尚な価値を見出そうとして、ひたすら高く…

悪と異端者 / 筒井康隆

悪と異端者 (中公文庫 つ 6-22)作者:筒井 康隆中央公論新社Amazon筒井康隆のエッセイ。自衛隊の海外派兵問題・死刑囚の永山則夫と日本文芸家協会の問題など、話題としては古いんですが、今読んでも十分に面白い。 たとえば、自衛隊の海外派兵問題については…

脳と仮想 / 茂木健一郎

脳と仮想 (新潮文庫)作者:健一郎, 茂木新潮社Amazon脳科学の分野で有名な茂木健一郎のポピュラーサイエンス。世界のありとあらゆる物事は頭蓋骨の中にちょこんとある、1リットルの物理的な構造物の中身で起きた現象に過ぎない。単なる脳内現象ですから、数式…

断筆宣言への軌跡 / 筒井康隆

断筆宣言への軌跡作者:筒井 康隆光文社Amazon筒井康隆のエッセイで一番刺激的です。掲載雑誌が一般向けだったこともあり、トークの面白さは抜群です。とくに断筆宣言へと至る経緯が面白い。いや、面白いなどと言っては不謹慎だと怒られそうだが、それでもこ…

天狗の落し文 / 筒井康隆

天狗の落し文(新潮文庫)作者:筒井 康隆新潮社Amazon筒井康隆のネタ帳をそのまま出版したような本です。まさに文章の切り売りでそんなもん誰が買うのであろうかと訝りながらも、そのキャッチコピーに仰天する。盗作ご自由。なんと。パクリ放題というわけだ…

サイエンス・イマジネーション

サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ作者:瀬名 秀明,山田 正紀,堀 晃,円城 塔,飛 浩隆NTT出版Amazon科学者がロボットや人工知能といったテーマについて語り、SF作家がそれにマジレスする(アンサーソングとして短編を書く)とい…

人間・この劇的なるもの / 福田恆存

人間・この劇的なるもの (新潮文庫)作者:恆存, 福田新潮社Amazonえーどうも久しぶりです。この本はゼミの課題図書として読んだんで、普段のレビュースタイルとは打って変わっておかたい要約だけにとどめます。だからつまんないと思うんで時間ない人は飛ばし…

笑犬樓よりの眺望 / 筒井康隆

笑犬樓よりの眺望(新潮文庫)作者:筒井 康隆新潮社Amazon筒井康隆のエッセイは下手したら作品そのものよりも面白いから困る。「断筆宣言への軌跡」と一部かぶっているんですが、こっちのほうが色んなネタを扱っており読み応えがあります。もう書きたい放題…

カオスの紡ぐ夢の中で / 金子邦彦

カオスの紡ぐ夢の中で (〈数理を愉しむ〉シリーズ) (ハヤカワ文庫 NF 364 〈数理を愉しむ〉シリーズ)作者:金子 邦彦早川書房Amazon隠れた名著。複雑系の研究者・金子邦彦の科学エッセイ+SF。非常に刺激的な本です。とくに円城塔ファンにはたまりません。

SPECIALエッセイ「宇宙と文学」序論 / 小松左京

SF作家がどのようにSFを肯定し、そこに価値を見出しているか、という話です。論文というよりも意気込みなので、これだけじゃなんとも言えません。やはり素晴らしい作品があってこそ、SF賛歌はSF賛歌たりえるのでしょう。