脳ミソを哲学する / 筒井康隆

筒井康隆の対談集。有名どころは村上陽一郎養老孟司立花隆など。基本的にそんな深い話はなく、知的なだべりって感じですね。とはいえ物理学の難しい話はよくわかんないという話が筒井さんの口から漏れてきたときは、なんとなくSF作家としての限界を感じてしまいました。筒井さんってハードSFをあんまり評価してなさそうですよね。極論だけどセンス・オブ・ワンダーと文学性だったら文学性のほうを優先しちゃうっていうか。深読みかなあ。
それともうひとつ気になったこと。唯野教授みたいな饒舌なトークを楽しめればいいかなと思っていたら、筒井康隆本人は案外ふつうにしゃべってるんですね。文章でははっちゃけてる人なんですが、人と対談するときは意外にマジメなんだなあ。ちょっとがっかり。