SPECIALエッセイ「宇宙と文学」序論 / 小松左京

SF作家がどのようにSFを肯定し、そこに価値を見出しているか、という話です。論文というよりも意気込みなので、これだけじゃなんとも言えません。やはり素晴らしい作品があってこそ、SF賛歌はSF賛歌たりえるのでしょう。
私はSFファンなので共感できましたが、SFに疎い人にどこまで伝わるんだろうかという不安があります。このエッセイを読んで興味が出た人はとりあえず

あたりがとっつきやすいのでオススメです。
あと「小説は読者を楽しませてなんぼでしょ」という文学論は好きですね。エンタテイメント至上主義ではありませんが、どんな高尚な文学作品も読むことによって何らかの「面白い」という感情が生まれるからこそ、価値があるのです。おそろしく変化球ではありますが、文学もエンタメの一形態にすぎません。ってそんなこと言ったら、世の中のおおよそのことは全てエンタメになってしまうんですが。