マンガ

百億の昼と千億の夜

プラトンとシッダルタと阿修羅王がコンビを組んで、イエスとか弥勒とか神とかを敵にして大立ち回り。果たして宇宙の明日はどっちだ? という壮大すぎる話。いやあ、もう各宗教に喧嘩売りすぎでしょう。イエスの扱いとか「聖☆おにいさん」がかわいく思えるく…

ONE PIECE

肉食えば ケガ治るなり ワンピース。 というわけで、老若男女絶大な人気を誇るワンピースです。この前居酒屋でおっさんが「ドラゴンボールはただのバトルマンガだ。ただな、ワンピは違うんだよ」と管巻いてました。おっさん……。たしかにイーストブルー編は素…

それでも町は廻っている

平和だ。商店街を舞台にした、メイド喫茶ものなんですが、なんだか日向ぼっこしているかのような、ゆるやかな時空間が展開されています。日常を描いている点では「よつばと!」 とかと近いですし、少し不思議ということなら「ヨコハマ買い出し紀行」と近いか…

11人いる!

11人少年漂流記イン・ザ・スペース。萩尾望都の長編を読むのは初めてでしたが、なかなかよかったです。少女マンガの文法で書かれてはいるんですが、ストーリーのテンポがいいので男性読者にとってもありがたい。ただ純粋にSFマンガとして見ると、「BLAME!」…

世界の終わりの魔法使い

なんかベタベタのタイトルだなあ、世界の終わりが超絶マジカルパワーでなんとかなる、あのセカイ系ってやつだろ? ああん? という読者の先入観を粉砕することなく、わりとまっとうに進む話。ジュブナイル的な、ちゃんとがんばって困難に挑戦する少年とか、…

凹村戦争

田舎で退屈な凡人ライフを過ごしていた少年に突如襲いかかる謎の侵略、こうした非日常的なイベントは少年を英雄へと変えるのがお約束なのだが、このマンガではそんなの作者が許さない。ではどうなるかというと、別にどうにもならず、少年はやり場のない鬱憤…

蟲師

やべー、やべーよ、これ。最高にスタイリッシュな「日本昔ばなし」。物語のパターンとしては、よくわからん謎現象がおきて主人公が「そいつは蟲の仕業ですな……」ってしゃしゃり出て解決するという、よくある妖怪退治です。ただこの作品が面白いのは、妖怪を…

WOMBS

女性が戦う話は「魔法少女まどか☆マギカ」など数多いですが、無理して女性に戦わせている気がします。ぶっちゃけ少女を少年に置き換えてもふつうに話が通じる。しかし、この作品ほど女性が戦う必然性のある作品はないでしょう。なにせ戦うのは妊婦なのです。…

テルマエ・ロマエ

ローマ帝国の風呂設計士が現代の日本にタイムスリップして、風呂のテクノロジーに感激する話。これだけ聞いてもどこが面白いのかさっぱりわからないのですが、いざ読んでみると非常に楽しい。外国人が日本では当たり前とされているものにいちいち驚く姿を見…

ドリフターズ

ばっさばっさと敵をなぎ倒す、本来マンガというものはそれだけで面白いものだ、ということを再確認できました。織田信長とか与一とかハンニバルとかその辺の有名どころが異世界で合戦をはじめるという話なんですが、まあストーリーとかはこの際どうでもいい…

なるたる 

命が軽いなあ、とを読んでいて思った。いや、容赦なく人が死ぬ話というのは戦争ものをはじめとしてありふれているわけだけど、ふつうそういう話での人の死は重い。都市が壊滅するような事態なんてそれはもう激烈にやばいわけで、その重さに登場人物たちは苦…

惑星のさみだれ

巻き込まれ型主人公マジカル風味って感じだろうか。王道とは何だろう──惑星のさみだれ一巻を読んだよ - 基本読書のレビューを読んでこれは面白そうと思ったのだけど、ド直球すぎて少しがっかりしてしまった(こいつひどいこと言ってますぜ)。面白いことには…

百舌谷さん逆上する

見てください、この表紙。卵っぽすぎやしませんか、顔が。この卵顔にやられてジャケ萎え(ジャケ買いの対義語)してたわけです。しかしid:huyukiitoichiさんに借りてみたら、全然最高に面白かったです。ジャケ萎えしてた自分を張り倒したい。本編の絵はふつ…

からくりサーカス

皇国の守護者

バジリスク―甲賀忍法帖

BLAME!

本当に意味わからんわ、これ。と一読しただけなら誰もが思うほど情報量が少ない作品で、わかることといったら「機械の暴走で人類の未来はないよ!」ということぐらい。しかしなぜか読み返したくなる不思議なマンガです。物語の構造としては、モヒカンがバイ…

ヨコハマ買い出し紀行

火の鳥

手塚治虫の傑作。漫画史上最も偉大な作品だと思います。これより面白い漫画はたくさんあるだろうけどテーマの重さ、スケールのデカさ、古い作品なのに未だに読まれていることなんかを総合して考えると、やっぱこの偉大さに敵う漫画は他にないんじゃないだろ…