金融機関志望の人はみんな読んでると思って、あえて今まで読んでなかったのですが、やっぱり傑作です。
ハゲタカファンドという、ボロボロになった会社の株や債権を買い叩いて高値で転売するビジネスの話なんですが、会社をめぐる制度がどのように使われているかがよくわかります。
会社法の教科書を読んだだけじゃ、
ステークホルダーの利害の対立とかもよくわかりませんが、これを読めば一発です。あと単純に銀行の業務に詳しくなれるっていうのもメリットですね。作中では、
不良債権の
バルクセールを担当する都銀の人が出てくるのですが、ちょうど同じ仕事をしていた人に面接のときに出会って話がはずみました。就活中の人はぜひ読むべき。