クラーク「読者は置いてきた、 宇宙の真理は理解できそうにないからな」
くそっこれがチャオズの気分か!
たしかに人類の進歩を純朴に信じる科学万能主義・人間至上主義というのはそれはそれで傲慢な態度なのでしょう。でも結局人間如きに分かんないよね、と諦めムード全開なのも困ります。というかSFっぽくない。同じ読者を置いてけぼりにするんなら、宇宙の真理を追い求めまくったグレッグ・イーガンの「ディアスポラ」みたいなのを私は支持します。
あと最後にどどーんと超展開をもってくるセカイ系っぽいというか、夢半ばにして終わる打ち切りマンガっぽいというか(というかそれらの元ネタなのかもしれないが)、作品が発表された当時はどうだったのかわかりませんが、類似の作品が溢れているこの現代ではあまり評価できません。SF史的な意義も分析するのは評論家に任せます。