わたしのグランパ / 筒井康隆


刑務所帰りの祖父と女の子の話。この祖父がやたらカッコいい。そこそこ面白かったです。ただやっぱり物足りないのは、作者の「毒を抑えて万人受けするエンタメ路線を狙っていこう」という意図が透けて見えることです。他の作品(とくにエッセイ)であんだけ過激なこと言っておいて、こんな心休まる話を書かれても……。