さらば財務省! / 高橋洋一

もの言えば クビになるなり 経産省。 というわけで、公務員制度改革を骨抜きにした民主党政権を実名で批判した官僚の古賀茂明が退職依頼されて話題になっています。 本書は、小泉政権時代にこの公務員制度改革をやろうとしていた財務官僚が書いた本で、政権の裏側のよもやま話がてんこもりで、面白いことはなはだしい。著者はミルトン・フリードマン「資本主義の自由」の解説を書いたほど、「小さな政府」を志向する経済的自由主義者ですので、ポストほしさに必死で官の仕事を作ろうとする官僚たちや、票欲しさで市場に恣意的に介入したがる政治家たちを嘲罵します。これが痛快です。
当然ですが著者は官僚たちにとても嫌われているので、この人の主張をいかにロジカルに論破するかが官庁の内定を得る鍵になるかもしれません。ちなみに先輩に聞いたところ財務省内定者は全員読んでるとのことでした。やっぱり働くなら民間がいいですね。