らせん / 鈴木光司

鈴木光司の中では一番面白かったです。「リング」シリーズ第2弾。瀬名秀明「パラサイト・イヴ」のようなバイオホラーな感じです。謎解きが非常に楽しい小説で、ミステリとして読んでもなかなかだと思います。人類の存亡がかかっているというスケールのデカさ、そして人類愛と家族愛の相克。別に深い洞察とはかないんですが、ただこういうストーリーがすっごい好きなんです。だいぶ前(中学生のころ)に読んだので思い出効果により美化されているのかもしれませんが、それでもやっぱり傑作ですよ。