以下、ネタバレありで解説。
上田早夕里「氷波」
土星の輪っかを構成する小天体の震動を、音楽的にとらえる、というイメージは素晴らしいのですが、あとは別に……。
乾 緑郎「機巧のイヴ」
時代小説で、アンドロイドもの。まあまあ上手い。
山口雅也「群れ」
捕食者から逃げるために群れる動物っていますな。という話からの一発ネタ。うーん。
高野史緒「百万本の薔薇」
印象うすい。
西崎 憲「奴隷」
印象うすい。
円城 塔「内在天文学」
人間原理が正しいなら、○○原理だっていいじゃないか、いい加減にしろ! とか言っていたら、本当に人間以外の○○が世界の主たる観察者になってしまって、人間に都合よくないように世界の構造が定まってしまった、という話。アイディアは面白いものの、ストーリーが微妙(つまりいつもの円城塔)。
宮西建礼「銀河風帆走」(第4回創元SF短編賞受賞作)
印象うすい。