変身 / 東野圭吾

東野圭吾のミステリ。まあ、売れっ子だけあって文章は読みやすいですし、それなりに暇つぶしにはなりますね。「脳移植手術で性格変わったら怖くね?」という話です。自分が自分であるとはどういうことか、他人の脳みそのせいで性格が変わっても、それはまだ自分であると言えるのか、というアイデンティティについての話もあります。まあ、イーガンを読んでいる人にとっては物足りないっていうレベルじゃないですが。「分身」よりは面白かったです。森博嗣よりもマシだけど京極夏彦にはとても及ばない、というところでしょうか。