ゴスロリという文化がどんなものかイマイチよくわからないのですが、なんとなくメイド服チックな衣装をこさえてはそれを着て悦に浸るという、そんなイメージです。で、そんな
ゴスロリをやるには、やはりそれなりの雰囲気が必要であり、西洋の古城とまではいかなくとも、オサレ感漂う環境が要求されているわけです。しかし、本作では茨城のド田舎で
ゴスロリをやるというのでなかなか悲哀を誘います。しかもヤンキーが絡んでくるので、なんというかせっかくのロリータが台無しなのです。このミスマッチが面白い。青春小説としてよくできています。