若手行員が見た銀行内部事情 / 稲村圭

外銀はさすがに無理だけど、邦銀ならなんとか勤まるんじゃないか―――という就活生の甘い期待を打ち砕くのがこの本。一橋大卒でメガバンに入った著者が、いかに銀行が封建的で働きにくい場所かを暴露しています。メガバンは平均年収が高いため就活生には人気なのですが、大量採用する分、出世競争が厳しく、離職率も3年で3割辞めるほど高い業界です。コストパフォーマンス自体はそこそこですが、強いられるコストが許容量を超えると続けられないですからね。本書を読んで吟味したらいいと思います。個人的には、上司の命令は絶対なんてどの会社でも一緒だと思うし、この程度のコストならわりと払えるんじゃないかと判断しました。