恒川光太郎の中篇小説集。ホラーというよりも
幻想小説です。恐怖よりもほんわかした懐かしさを感じました。表題作は、何でも買うことのできるという市場が舞台の話。その発想はなかった、そういうこともできるのか、というような驚きがありました。テンション低い
JOJOのスタンドバトルみたいな感じです。あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! と思わず
ポルナレフしたくなります。「風の古道」は「
千と千尋の神隠し」みたいな話。独特のルールがある
異世界を子どもが冒険するという、ノスタルジックな佳作でした。