王妃の離婚 / 佐藤賢一

さすが佐藤賢一。安定して面白い。ストーリー自体はわりとベタなのに、フランス中世の法廷ものという設定がすさまじくよい。フランス王に離婚を請求された王妃を弁護する、なんて設定で小説を書こうなんて普通は思わないし、ましてやそれが面白く仕上がるなんてすごいことですよ。まあ、相も変わらずダメ男と健気な女のすったもんだがあるんですが、今回は一応テーマが結婚だしいいですね。