踊る少女 / 吉村達也

ちょっと印象が薄い本です。この人はリーダビリティが高い反面、内容がすかすかというか、さくさく感のあるストーリーを書く人なので長編ならともかく短編は全然記憶に残らない。とりあえず一番インパクトがあったのはモナ・リザの顔の右半分と左半分は表情が違うというネタですね。ご丁寧にイラストまで載ってました。余談。これ図書館で借りて読んだんですが、モナ・リザのイラストの真ん中にくっきり折り目がついてました。いや、そうしたくなる気持ちはわかるんだけど、器物破損一歩手前じゃないですか、これ。本を大切に扱っていない人を見るとなんとなく厭な気分になりますし、しかもそれが私物ならともかく公共のものでやっちゃうというのはマジでドン引きです。ハッ。ついモラルを語ってしまった。パンクでファンキーな書評サイトを目指してたのに……。