八月の博物館 / 瀬名秀明

あらゆる時代と場所へ、時空を超えて移動することが可能な博物館を冒険する少年の物語。「パラサイト・イヴ」みたいなのを期待すると確実にずっこけます。これは筒井康隆「朝のガスパール」のようなメタフィクションです。うーん、でもなんか微妙でした。もともとメタな話は好きなんですが、突き抜けていないというか、真面目すぎるというか。作家として苦労しているところがエッセイ風に書かれているところはちょっと面白かったです。