脱走と追跡のサンバ / 筒井康隆

SFとしてなかなか評価も高いんですがイマイチぴんときませんでした。情報・時間・空間を越えた冒険をスラップスティックに描いた話。当時として先鋭的だったのかもしれない薀蓄も今となってはちょっと小難しい衒学にしか思えず、エンタメとして素直に楽しめなかったのがあれです。円城塔「Self-Reference ENGINE」も似たような時空的にも情報的にも無茶やっているSFですが数十年後には似たような運命をたどるんだろうか。