ビビンパ / 清水義範

清水義範パスティーシュ小説では中の下くらいの面白さ。表題作は微妙でしたが「謹賀新年」がよかったです。この短編は年賀状のやり取りの記録したものなんですが、「あー、あるある」と共感できる内容でした。なんとなく面倒くさくなって今年は出さないでおこうと決めたら、相手もちょうど同じことを考えていたらしく、その年以降年賀状のやり取りがぷっつり途絶えるなんてところは心当たりがありすぎる。まあストーリーはあってなきごときです。というよりも年賀状のテンプレをもってきてそれを小説だと言い張ることの面白さを楽しめればそれでいいという、ぶっちゃけ出オチです。