バビロニア・ウェーブ / 堀晃

長い……。全長5380光年のレーザーの束が発見され、その近辺の基地で原因不明の事故で人が3名も亡くなる、という掴みは非常によかったのですが、謎が解明されるまでのプロセスが淡々としすぎていて、読んでる途中に何回も寝落ちしました。最後まで読んでも根源的な謎は残っており、あまり爽快感もないです。いいところと言えば、主人公が回転による遠心力で1Gを維持する宇宙基地で育ったため、そういった身体感覚特有の描写が、地に足のついた宇宙SFという感じでよかったです。