世界のたね / アイリック・ニュート

科学の歴史を真理の探究という観点でわかりやすく解説した本。理系の学問っていうのは小難しい理屈ばっかり並べ立ててちっとも面白くないと評判悪いんですが、でもその奥底には「世界って一体どうなってるんだろう?」という素朴な疑問があるんです。空って何で青いの? とか、宇宙ってどれくらい広いの? とか、誰だって一度くらいは不思議に思うはずですし、納得のいく答えをぜひとも聞きたいと願ったはずです。その純情を思い出させてくれる本書は、いいSFを読んだときのようなたしかな満足感を与えてくれます。ああ。やっぱ科学ってすげーわ。自分にそっち方面の才能が欠けている分、余計に科学者に憧れてしまう。
こういう本を小学生に読ませたいですね。そのうちの何人かはきっと将来いい科学者になってくれます。最低でもSFファンにはなってくれそう。