SHIROBAKO

アニメ制作会社を舞台にしたアニメなんですが、ありとあらゆる社会人が「うんうん」と頷けるような作品です。線表通りに進まないプロジェクト、部署間の板挟み、デスマーチの腐臭、それでも、それでも、これって「好きな事を仕事に」っていう理想を追求した結果なんだよな……という事実。酸いも甘いもつまりまくっています。結果として、一話一話の情報量がきわめて多いのですが、それでも構成が抜群にいいので不思議と置いてけぼりになりません。また、ただただシビアな現実を叩きつけているだけでなくて、そうした上で、ほんのりと希望を持たせているんですよね。そらもう泣けますよ。とくに23話は最高によかったです。この先これでちゃんと飯が食っていけるんだろうか、という漠然とした不安を抱えながら、それでも腐らずに歩き続けてきた結果、ようやくめぐってきた小さな小さなチャンス……。いや、もう万感の思いで観ました。