「知」の欺瞞――ポストモダン思想における科学の濫用 / アラン・ソーカル, ジャン・ブリクモン

ソーカル事件というのがあってだな。これはデリダとかいわゆるフランス現代思想の人たちが科学用語を誤用して、わけのわからん謎理論を語るのにブチ切れた本職の科学者が、まったく無意味な、けれどそれっぽい論文をつくって、しかもポストモダンの権威ある雑誌にのってしまった、という事件なのです。これだけでも痛快なのですが、本書の思想家批判はマジ爆笑で「トンデモ本の世界」に通じるものを感じます。
あとこの本については山形浩生の書評が素晴らしく、この書評だけでも読む価値があります。以下にリンク。