ミッション:8ミニッツ

なんかパッとしないタイトルだなーと思ったけど、「月に囚われた男」の監督の第二作目ということで観に行きました。いや、すげー面白かったですよ? 85点くらいあげます。「まどか☆マギカ」のように何度も同じ時間を繰り返す話なのですが、本作ではそれが8分間しか与えられていない。この8分間で主人公は列車に設置された爆弾を探し、さらにその犯人を特定しなくてはいけない。かなりの無理ゲーで、最初は主人公もどうしたらいいかわからず失敗してばっかりなのですが、この辺りの緊張感が半端じゃないです。画面に食らいついちゃいます。「バタフライ・エフェクト」と近いかもしれません。
後半の方に差し掛かるとある程度謎が解けてくるのですが、それでも予想だにしない方向からどんでん返しを仕掛けてくるので飽きません。それとこれはネタバレになるので白字で書くのですが(反転させたら読めます)、
主人公が現実世界で死ぬときにプログラム世界で時間が止まるというシーン、ここなんか涙が出そうになりますね。仕事に忙しかったはずのサングラスかけたチンピラがノリノリだったり、おじいちゃんがすっげーいい笑顔してたりと……この部分は、もうここで映画終了させてもよかったんじゃないかっていうくらい、美しいシーンでした。最近見た映画の中でも屈指のインパクト。こういう低予算を脚本の良さでカバーするような映画は好きです。