ヒストリエ

アレキサンダー大王の軍師を務めたエウメネスの話。とはいっても戦争ものではなく、ストーリーの大半はエウメネスの半生です。そしてこれが抜群に面白い。波瀾万丈な展開に振り回されつつも、本心ではのんびりと本でも読みながら暮らしたいと思っているあたり、筒井康隆「旅のラゴス」を彷彿とさせる。物語というよりも自伝のような味わい。