マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 / 冲方丁

2003年度『SFが読みたい!』国内篇1位ということで読みました。初めてラノベ読んだんですが思ったより普通ですね。萌えで装飾された三文小説というイメージがあったんですが、この本はちゃんとエンタメがんばってると思います。ウィリアム・ギブスンが書いた「BLACK LAGOON」って感じですね。*1 セリフがいちいち臭いっていうかB級洋画っぽいです。あと主人公の能力は「マトリックス・レボリューションズ」のネオみたいな感じです。リアルタイムで現実の電子機器をハッキングして操作する、あれです。「マトリックス」っぽいド派手なガンアクションもあるので、好きな人は好きでしょう。上巻でダメなら切ろうと思ってましたが、続きが気になる面白さがありますね。

*1:ギブスンより格段に読みやすいですが。