村上龍の小説のなかでは一番とっつきやすい。なぜなら、特殊な主人公が出てこないからだ。たとえば、同じく引きこもりを題材にした「共生虫」においては、自分を特別だと勘違いしている主人公が、その勘違いを訂正されることもないまま、未知の森の奥へと突…
技巧に富んだ幻想小説。連作短編集で、さまざまな作品が収録されている。たとえば二人称小説だったり、物語の語り手が作品世界内で脇役であったり、島というモチーフが繰り返され色々な利用のされ方をしていたりする。変わった小説だなとは思ったが、そこま…
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